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人生で初めて経験する友情、裏切り、嫉妬、すべての感情に戸惑い葛藤する子どもたちの姿を生き生きと鮮烈に映し出す本作。 『オアシス』『シークレット・サンシャイン』『バーニング』の名匠イ・チャンドン監督が見出した新鋭ユン・ガウン監督が自身の経験を元に描いた本作は、誰しもが通り過ぎてきた子どもたちの世界を通して、いじめやスクールカースト、家庭環境の格差など、現代が抱える社会問題を盛り込みながら、他者との繋がりの中で生きる「わたしたち」の関係について問いかける。第66回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門ノミネートを皮切りに数々の国際映画祭に招請され、「世界中の人々が出会うべき傑作(ズリーン国際映画祭)」と国籍世代を問わず多くの絶賛と共感を得ている。日本でも第17回東京フィルメックスの観客賞などトリプル受賞の快挙を成し遂げた。愛情いっぱいの主人公の母親には、名女優チャン・ヘジン。本作での卓越した演技を見たポン・ジュノ監督は、彼女をあの『パラサイト 半地下の家族』にキャスティングしている。
夏休み、わたしたちは親友だった――。小学校に通う10歳の少女ソンは、いつもひとりぼっち。一人教室に残っていた終業式の日に、転校生のジアと出会う。ソンとジアは毎日のように顔をあわせ、お互いの家を訪ねるうちに、友情を築いてゆく。だが、新学期になると、ジアはソンを仲間外れにするボラと親しくなり、ソンに冷たくあたるようになる。また、共働きの両親を持つソンと、裕福だがある問題を抱えるジアの、互いの家庭環境の違いも二人の友情に小さな暗い影を落とす。そんなある日、ソンは勇気を振り絞ってジアとの関係を回復しようとするが、些細なことからジアの秘密をばらしてしまう――。
チェ・スイン、ソル・へイン、イ・ソヨン、カン・ミンジュン、チャン・ヘジン
監督・脚本:ユン・ガウン/製作:チョン・テソン/企画:イ・チャンドン/プロデューサー:キム・スンモ/撮影:ミン・ジュンウォン、キム・ジヒョン