バーバリアンズ セルビアの若きまなざし

バーバリアンズ セルビアの若きまなざし

2016年1月16日~ シアター・イメージフォーラムほか 全国劇場公開作品!!

クロッシングヨーロッパ映画祭
最優秀作品賞受賞
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2014
イースト・オブ・ウェストコンペティション部門 スペシャル・メンション受賞
サダールフィルムフォーラム 優秀俳優賞受賞
ヘルツェグ・ノヴィ映画祭 最優秀女優賞

還る場所は、ここだけ。

内紛が続いたセルビアは、世界から孤立してしまう。
そんな故郷にあふれるのは、仕事も夢もない 若者(バーバリアンズ)たち
理想とはほど遠い現実でもがき生きる、彼らの等身大のストーリー!

旧工業地域に暮らす主人公の青年ルカ。仮釈放中で仕事も目標もなく、鬱屈した日々を送っていた。そんなある日、自宅を訪問した社会福祉士によってコソボ紛争で失踪したと思われていた父が生きていることを知る。そんな中、首都ベオグラードでコソボ独立反対のデモに参加したルカは、帰り道に父と再会することになり―。やり場のない思いや不安を抱えながら、自分の居場所やアイデンティティを模索する若者の姿と、その社会背景を誇張せずに端的に描いた本作は、英国の巨匠ケン・ローチ監督が労働者階級や移民たちの日常にクローズアップして描いた『ケス』や『SWEET SIXTEEN』などの作品にも通じる一本であると言える。本作が長編映画デビュー作となるイヴァン・イキッチ監督は弱冠33歳。セルビアの首都ベオグラードに生まれ、コソボ紛争中に多感な時期を過ごした監督は、「自分たちのような“忘れられた世代”の憤りを描きたい」と脚本をしたためた。その動機となったのが、2008年2月21日に首都ベオグラードで起きた【コソボ独立反対デモ】である。あの晩、各地方から多くの若者たちが集まり、火炎瓶の欠片や焼かれた米国旗(コソボ独立を認めたため)が道路に散乱していたという…。まさにこれまでの無政府状態への怒りが爆発した夜の出来事だった。そしてこの反対運動は監督の記憶の中に深く焼き付けられた。時が経ち、監督は大人になっても忘れられないこの記憶に向き合い、混乱の末に荒廃した故郷のリアリズムを描き出した。

CAST

ジェリコ・マルコヴィッチ ネナド・ペトロヴィッチ ヤスナ・ジュリチッチ

STAFF

監督・脚本:イヴァン・イキッチ

RELEASE
  • <発売日>2017年6月2日(金)
  • <製作年度>2014年
  • <原題>VARVARI
  • <製作国>セルビア=モンテネグロ=スロヴェニア=ボスニア・ヘルツェゴビナ
  • <DVD仕様>カラー/本編87分/シネスコ/セルビア語・英語/字幕:日本語/ドルビーデジタル ステレオ/片面1層
  • <品番>OED-10331
  • <価格>3,800円(税抜)
  • <発売元>アニモプロデュース
  • <販売元>オデッサ・エンタテインメント