©2018 Whale Film
2018年4月 とある市民法廷がソウルで開かれた。法廷に立つベトナム人女性のグエン・ティ・タン。彼女は<フォンニ・フォンニャットの虐殺>の生存者である。8歳の時に家族を失い孤児となった彼女はその記憶に涙を浮かべる。あの日、一体何が起こったのか…あの日の出来事を目撃したディン・コムは身振り手振りで当時を再現する。あの日の後遺症で視力を失ったグエン・ラップはこれまで語ることのなかった記憶を絞り出すように語る。一方、“参戦勇士”と称された韓国軍人たちは、「我々は領民を殺していない」と主張する…。CODA(ろう者の両親のもとに生まれた聴者)である自らの葛藤と両親の世界、そして手話の魅力を瑞々しく描いた『きらめく拍手の音』で、日本でも鮮烈なデビューを果たしたイギル・ボラ監督が、撮影監督・プロデューサーらの全員が女性たちの撮影クルーとともに、2016年から2018年にかけて、ベトナムに何度も足を運び、ベトナム戦争における「ベトナム民間人虐殺」の記憶について、虐殺の生存者たちの生々しい証言を記録し、映像詩のようなベトナムの美しい風景とともに描いた、<衝撃的で、勇敢で、優しい>傑作ドキュメンタリー。
監督:イギル・ボラ 製作:ソ・セロム、チョ・ソナ 製作総指揮:イギル・ボラ 撮影:クァク・ソジン 美術:クァク・ソジン 編集:パトリック・ミンクス イギル・ボラ キム・ナリ キム・ヒョンナム 音楽:イ・ミンフィ