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こちらはBlu-rayのアウターケース画像です。DVDジャケットのデザインとは異なります。
『マドモワゼル』や『灯台守の恋』などの名脚本家としても知られるエマニュエル・クールコルの監督第二作である本作は、2020年カンヌ国際映画祭において、授賞の無いオフィシャルセレクション・カンヌレーベルに選出。その後、本国フランスで劇場公開されると、ポックスオフィス初登場第2位のスマッシュヒットを記録!フランス国中を感動と熱狂の渦に巻き込んだ。日本国内においても、公開初週末のミニシアター観客動員数ランキングにおいて2位に輝くなど、大ヒットを記録している!主役のエチエンヌを演じるのは、カド・メラッド。『コーラス』の体育教師役を演じて俳優として注目され、『マイ・ファミリー/遠い絆』ではセザール賞助演男優賞を受賞したフランスの国民的スターである。映画の重要なパートとなる囚人たちには、ブリキナファソ出身のワビレ・ナビレ、ロシア出身のアレクサンドル・メドベージェフなど、多彩なキャリアの俳優たちを起用し、移民や難民、家族、人種、持病、トラウマなど様々なバックボーンを持つ“ゴドーたち”の多様性をリアルに体現している。所長アリアンヌ役には『みなさん、さようなら』『潜水服は蝶の夢を見る』『世界にひとつの金メダル』など話題作への出演も多いマリナ・ハンズ。彼女が表現した静かな佇まいと芯の強さが、本作をより感動的なものに昇華させている。本作は、スウェーデンの俳優ヤン・ヨンソンが1985年に体験した実話をベースにしている。またエンディングロールで使用されている曲が、ニーナ・シモンの“I Wish Knew How It Would Feel to Be Free”であることも、決して忘れてはならない。撮影はフランスに実在するモーショコナン刑務所の協力の元に行われている。
囚人たちの為に演技のワークショップの講師として招かれたのは、決して順風満帆とは言えない人生を歩んできた役者のエチエンヌ。彼はサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を演目と決め、訳あり、癖ありの囚人たちと向き合うこととなる。エチエンヌの情熱は次第に囚人たち、刑務所の管理者たちの心を動かすこととなり、難関だった刑務所の外での公演にこぎつける。しかし思いも寄らぬ行動を取る囚人たちとエチエンヌの関係は、微妙な緊張関係の中に成り立っており、いつ壊れてしまうかもしれない脆さを同時に孕んでいた。それは舞台上でもそのままに表出し、観客にもその緊張感がじわじわと伝染し始める。ところが彼らの芝居は観客やメディアから予想外の高評価を受け、再演に次ぐ再演を重ね、遂にはあの大劇場、パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く!果たして彼らの最終公演は観衆の歓喜の拍手の中で、感動のフィナーレを迎えることができるのだろうか?
カド・メラッド(『コーラス』『オーケストラ・クラス』) タヴィッド・アラヤ ラミネ・シソコ ソフィアン・カメス ピエール・ロッタン ワビレ・ナビエ アレクサンドル・メドベージェフ サイド・ベンシュナファ マリナ・ハンズ ロラン・ストッカー
製作: ダニー・ブーン / 監督・脚本: エマニュエル・クールコル(『マドモワゼル』『灯台守の恋』) / 共同脚本: ティエリー・カルボニエール 撮影: ヤン・マリトー / 音楽: フレッド・アヴリル 主題歌: “I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free” ニーナ・シモン