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中国武漢から発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、徐々に世界に蔓延し、映画の中の出来事だったパンデミックが現実となった。2020年、世界各国が水際対策や検査の拡充でウイルスを封じ込めようとしている中、アメリカでは死亡者数が突出した。本作は、世界一の経済大国が、未曾有のパンデミックから分断と混乱に至った影に、実はあきれるほどずさんなトランプ政権の対応があったことを容赦なく告発している。
『「闇」へ』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したアレックス・ギブニー監督は、感染症の専門家や医療関係者など17人の証言をもとに、当時の腐敗した政治の裏側で不正が横行し、失策によって多くの人が命を失った事実をスキャンダラスに暴いている。科学的根拠を無視し「完全に制御できる」と言い張る無責任な大統領。そして彼に追従する汚職まみれの政治家たち。トランプ政権下に起きたパンデミックの裏側とアメリカの闇を暴露する渾身のドキュメンタリー。
ドナルド・トランプ マイク・ペンスほか
制作・監督:アレックス・ギブニー オフィーリア・ハルティウニアン スザンヌ・ヒリンガー/脚本・ナレーション:アレックス・ギブニー/撮影:ベン・ブラッドウェル/編集:リンディ・ジャンクラ アレックス・ケイパー/音楽:ピーター・ナシェル ブライアン・デミング