©2016 「太陽の蓋」プロジェクト/Tachibana Tamiyoshi
福島原発事故から5年。関係者による著書、様々な報道番組やドキュメンタリー、調書の公開など…当時の状況が解明されたかのように見えつつ、人々の記憶は早くも風化され真相が明らかにされることなく原発事故問題の幕が引かれようとしている。本作品では数多くの報告書や資料を分析し、事故対応当事者であった政治家や閣僚、被災地である福島での直接取材を敢行。5年という年月が経った今だからこそ伝えられる、「あの日」をセンセーショナルにあぶり出す!
東日本大震災~福島原発事故が起きた3月11日からの5日間。原発事故の真相を追う新聞記者をキーパーソンとし、当時菅直人政権であった官邸内、さらに東京や福島で暮らす市井の人の姿を対比させて描く。菅内閣の政治家は全て実名で登場させ、原発事故の経過や対応を事実に沿って丹念に追う。情報が錯そうする中、極度の緊張感にあった人間ドラマを描き、官邸内部のリアルな様子を浮かび上がらせる。原発と共に生きて来た "福島の人々の葛藤、事故発生によって翻弄されるマスコミや東京に暮らす人々を切り取ることで原発と日本人の姿を俯瞰的に捉えている。 " 情報収集に奔走する記者・鍋島役に、数々の映画・ドラマ・舞台で活躍し、いまや日本映画界では欠かせない存在の北村有起哉。総理大臣・菅直人役にはベテラン俳優三田村邦彦が務め作品に重厚感をもたらせている。東京に暮らす鍋島の妻・麻奈美役を中村ゆりが演じ、使命感から福島第一原発内で作業をする地元の青年を郭智博。さらに官僚たちには内閣官房長官・枝野幸男役に菅原大吉、内閣副官房長官・福山哲郎役に神尾佑、首相補佐官・寺田学役に青山草太がそれぞれ扮しているのも見どころとなっている。
北村有起哉 袴田吉彦 中村ゆり 郭 智博 大西信満 神尾 佑 青山草太 菅原大吉 三田村邦彦 菅田俊 井之上隆志 宮地雅子 菜葉菜 阿南健治 伊吹剛
製作:橘民義/プロデューサー:大塚馨/音楽:ミッキー吉野/脚本:長谷川隆 /撮影:小宮由紀夫/美術:及川一 照明:林大樹/録音:良井真一/編集:小林由加子/装飾:太田哲/衣裳:高橋英治/監督:佐藤太 制作プロダクション:アイコニック/製作:「太陽の蓋」プロジェクト