生きるとは、死の重みをひきうけること。
　つらい思いを抱えているすべての人に贈る
魂のロードムービー!

2014年4月12日〜
渋谷・ユーロスペースほかにて全国公開

伊藤龍也は、北越紀州製紙工場の夜勤を明けて、恋人の陽子が待つ尾鷲のアパートへ急いだ。今の龍也には、陽子の存在が全てだった。鳥羽水族館でプロポーズし伊勢神宮で結婚の誓いを立てた。幸せの只中にいて、何もかも順調に行くはずだった。陽子を交通事故で失うまでは―。龍也は、死んだように過ごす日々にも限界を感じ、会社を辞めた。全てを終わりにし、陽子の元へ行こうと思っていた。そんな龍也の前に、陽子と瓜二つの女性、高橋友梨があらわれる。友梨は、死にそうな龍也の顔を見て、熊野を越えて根の国へ一緒に行かないかと誘うのだった。「根の国」死んだ者に会えるという黄泉の国。根の国の誘いに、龍也は抗う事が出来なかった…。龍也は、友梨を乗せ国道42号線を疾走する―。