わたしの叔父さん

わたしの叔父さん

いつかは──

2021年1月29日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか
全国劇場公開作品
第32回東京国際映画祭グランプリ
第66回タオルミーナ国際映画祭 観客賞&外国語映画賞
第73回デンマーク映画批評家協会賞 脚本賞
第16回コスモラマ・トロンハイム国際映画祭観客賞&
新人監督賞スペシャルメンション
第12回CPH:PIX新人監督賞

北欧の新鋭フラレ・ピーダセンが描く、ささやかで、かぎりなく愛おしい人生の物語

監督・脚本は、小津安二郎を映画の師と仰ぐ1980年生まれのフラレ・ピーダセン。ミニマルだが奥深い構成、何気ない日常の一瞬のきらめきを掬い取る手腕、観客を不意打ちする絶妙な間合いと思わず笑みがこぼれるユーモアのセンスは、同じく小津作品をこよなく愛するジム・ジャームッシュやアキ・カウリスマキを彷彿とさせる。一方で、人生の転機を迎えた若い女性の期待と葛藤を現代的な視点で描いている点も要注目だ。さらに撮影も自身で手掛け、生まれ育った南部ユトランドの農村地域を舞台に、農業先進国デンマークで消えつつある伝統的な酪農家の営みを静謐な絵画のような美しい映像に収めた。主人公二人を演じるのは、実の姪と叔父であるイェデ・スナゴーとペーダ・ハンセン・テューセン。これからが期待される若手女優スナゴーは、きめ細やかな演技で自由への怖れと憧れを体現し、実際に劇中の農場を所有する酪農家であり演技未経験のテューセンは、佇まいだけで叔父の人となりを魅せる。本作は東京国際映画祭のグランプリ受賞を皮切りに、世界各国で数多くの国際映画賞を受賞し続け、北欧映画No.1を決定するノルディック映画賞のデンマーク代表にも選出された。

STORY

のどかで美しいデンマークの農村。27歳のクリスは、叔父さんとともに伝統的なスタイルの酪農農家を営んでいる。朝早くに起きて、足の不自由な叔父さんの着替えを手伝い、朝ごはんを食べ、牛の世話をして、作物を刈り取る。晩ごはんの後はコーヒーを淹れてくつろぎ、週に一度スーパーマーケットに出かける。ふたりの穏やかな日常は、ある夏の日を境に、少しずつ変化する。クリスはかつて抱いていた獣医になる夢を思い出し、教会で知り合った青年からのデートの誘いに胸を躍らせる。戸惑いながらも広い世界に目を向け始めたクリスを、叔父さんは静かに後押しするのだが……。

CAST

イェデ・スナゴー /ペーダ・ハンセン・テューセン/オーレ・キャスパセン/トゥーエ・フリスク・ピーダセン

STAFF

監督・脚本・撮影・編集:フラレ・ピーダセン

RELEASE
  • <発売日>2021年10月6日(水)
  • <原題>Onkel
  • <製作年度>2019年
  • <製作国>デンマーク
  • <DVD仕様>カラー/本編110分/シネスコ/音声:デンマーク語/日本語字幕/ドルビーデジタル5.1ch/片面1層
  • <特典映像>劇場予告編
  • <品番>OED-10795
  • <価格>3,800円(税抜)
  • <発売元>マジックアワー
  • <販売元>オデッサ・エンタテインメント