©ラピュタ阿佐ヶ谷/アート・アニメーションのちいさな学校/ふゅーじょんぷろだくと
原発最前線の町で戸惑う主人公・楠穀平を演じるのは、クロサワ映画やNHK大河ドラマで脚光を浴びた燻し銀の演技派、隆大介(『影武者』)。凄惨な実状を笑顔で案内する町役場の助役・村井を怪演するのは映画、舞台、声の仕事など幅広く活躍する
寺田農(『肉弾』)。穀平のふたりの娘、姉ハルカにデコウトミリ、妹ウミに慶徳優菜。このほか穀平が配属される特別震災広報課の面々に、柳沢なな(『仮面ライダーキバ』)、関口晴雄(『関ケ原』)、伊嵜充則(『夢』)、飯田孝男(『カインの末裔』)。
また、原知佐子(『シン・ゴジラ』)、田村奈巳(『大誘拐 RAINBOW KIDS』)、桜井浩子(「ウルトラQ」)、宝田明(『ゴジラ』)など豪華な俳優陣が集結した!
監督は映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」や出版社「ふゅーじょんぷろだくと」を経営する。商業映画初監督作『セシウムと少女』で海外の25の賞にノミネート、10の受賞を果たした。作品を陽気に彩る音楽はアーティストへの楽曲提供・ライブサポートなど多数のプロジェクトに携わる江口貴勅。
本編中に散りばめられる多彩なアニメーションにも要注目!『北斎大蛸は福島原発を愛でる』は人形アニメーターの眞賀里文子(「コンタック」CM)が担当。画コンテにはあの『シン・ゴジラ』の樋口真嗣が参加!『愉快なガイコツ3人組』パートは「ニャッキ!」で知られる伊藤有壱。そして『映画クレヨンしんちゃん』シリーズのオープニングでもおなじみのクレイアニメ作家・石田卓也。このほか挑戦的な映像表現の作家たちが、競うようにユニークな映像を提供した。
原発最前線であるフクシマ県楢穂町役場に楠穀平(隆大介)は出向を命じられる。配属先は特別震災広報課。同僚となったのは個性的な面々(柳沢なな、関口晴雄、伊嵜充則、飯田孝男)だった。穀平は上司となる役場の助役・村井(寺田農)に連れられ、フクシマの各所を訪ねる。津波で押し流された地区、未だ復旧しない鉄道、終わらない除染、セシウムが降り積もった帰宅困難地域の村……。フクシマの現状とそこで生活する住民や作業員たちの現実を目の当たりにする穀平。案内する村井は終始笑顔を絶やさない。一方、穀平の娘、小児科病院に勤めるハルカ(デコウトミリ)は入院する子供たちの現実に胸を痛めていた。そのハルカは、そこにいない誰かと話す男の子が気になりはじめる。ある日、穀平は村井から、近々開催される「原子力研究所副所長就任を祝う会」を円滑に楽しく進められるよう言い渡される。会に臨んだ穀平。彼が目にしたのは過激に陽気に盛り上がる異様な大宴会だった――。
隆大介、寺田農、デコウトミリ、慶徳優菜、柳沢なな、関口晴雄、伊嵜充則、飯田孝男、原知佐子、田村奈巳、桜井浩子、外波山文明、山谷初男、柳澤愼一、宝田明
監督・原案・脚本:才谷遼/プロデューサー:赤池啓也/撮影:高橋義仁/録音:木原広滋/編集:川島章正/美術:早坂英明 装飾:早坂英明 衣装:青木茂/ヘアメイク:高品志帆/CG・VFX:石田肇/音楽:江口貴勅/演奏:ジンタらムータ/助監督:小原直樹/撮影応援:加藤雄大/アニメーション制作:眞賀里文子、伊藤有壱、野中和隆、石田卓也、才田俊次、鈴木沙織、彦すけあ、大橋学、小林準治、ユリア・ラディツカヤ、古川タク、地場賢太郎、ユーリー・ノルシュテイン、久里洋二/ポスター画:山田参助/トキ・キャラクターデザイン:のん/製作プロダクション:アートアニメーションのちいさな学校/製作:ラピュタ阿佐ヶ谷