台北暮色

台北暮色

どこまでも孤独、
どこまでももろく、
どこまでも強く

2018年11月24日より渋谷ユーロスペースほか
全国劇場公開作品
台北映画祭で上映され、脚本賞を含む4つの賞を受賞
金馬奨では主演のリマ・ジタンが最優秀新人賞を受賞

侯孝賢ホウ・シャオシェン×楊德昌エドワード・ヤン
名匠ふたりを継ぐ<台湾NEXT BLOOD>
女性監督 黃熙 ホアン・シー 美しい第1作

ホウ・シャオシェンは言った。「台北の現在の姿を描けたのは、『台北ストーリー』のエドワード・ヤン以来だ」と。

ホウ・シャオシェンの現場で映画を学んできた女性監督、ホアン・シーのデビュー作品。
その映画遺伝子は、今回製作総指揮を務めたホウ・シャオシェン譲り。その一方で、「カップルズ」のクー・ユールンが主演のひとりを務めるなど、エドワード・ヤンとの繋がりも見える。我々はそこにホウ・シャオシェンの映像を見るが、ホウは「その資質は自分ではなく、ヤンに近い」と発言している。

ホウ・シャオシェン×エドワード・ヤン。
1980年代からの台湾映画を支えたふたりの遺伝子を継いだ、<台湾NEXT BLOOD>が生まれ出た。 引き付けられる、目が離せないカットの数々。台北の街、路地、鉄道、道路、そこに降る雨、そこにある水たまり、その美しさ。そこに生きる人、家族、その強さ。

もろくも孤独な魂たちが、美しく、強く結ばれるとき。

貴重な特典映像を収録!

本DVDの 最大の注目は何と言っても特典映像だ。本編には無い貴重な未公開映像が4種も収録されている。シュー、フォン、リーの3人が絡む、まったくのアザー・シーン、リーと母親、その友人たちの意外なコミカルな会話、機械をいじるリーの手のアップシーン。そして、フォンとシューがお互いの身の上を吐露する、セブンイレブン前のシーン。この映画を見た多くの人々が印象的なシーンとつぶやき、「距離が近すぎると、愛し方を忘れる」というフォンのセリフを取り上げながら、自身の共感の想いを熱く綴る、あのシーンだ。しかし、あのシーンの続きがあったのだ。フォンとシューの間に流れる空気が少しずつ変化し、やがて溶け合っていく様子がより濃密に映し出されていく。フォンの「距離~」から派生した新しい?!セリフも併せてぜひ、その目で確認いただきたい。孤独な男、フォンを演じた、クー・ユールンの演技は見事という他ないだろう。

※本ディスクの収録コンテンツは、2019年10月21日に発売されたオンデマンド(DVD-R)と同内容となります。

STORY

車で生活する中年の男。人と混じり合えない少年。「ジョニーはそこにいますか?」という間違い電話を何度も受ける独り暮らしの女。そんな3人が孤独の中、出逢い、また、新しい未来が見えてきたとき、彼女の思いがけない過去が明らかになっていく ──。台北の<暮色>。物語のクライマックス、そこに、何を見るのか ──。

CAST

リマ・ジタン クー・ユールン ホアン・ユエン

STAFF

監督・脚本:ホアン・シー/製作総指揮:ホウ・シャオシェン

RELEASE
  • <発売日>2021年9月24日(金)
  • <原題>強尼・凱克
  • <英題>Missing Johnny
  • <製作年度>2017年
  • <製作国>台湾
  • <DVD仕様>カラー/本編107分+特典映像約35分/ビスタ/音声:中国語/日本語字幕/ドルビーデジタル5.1ch/片面2層
  • <特典映像>未公開映像4種  監督インタビュー
  • <品番>OED-10792
  • <価格>3,800円(税抜)
  • <発売・販売元>A PEOPLE
  • <販売代理>オデッサ・エンタテインメント