リベリアの白い血

リベリアの白い血

結局は変わらない世界、
それでも自由を知りたかった。

第21回ロサンゼルス映画祭最高賞受賞

第65回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式上映
第16回サンディエゴ・アジアン映画祭 新人監督賞受賞
第23回レインダンス映画祭 新人監督賞ノミネート
第31回インディペンデント・スピリット賞 ジョン・カサヴェテス賞ノミネート
第26回ストックホルム映画祭正式上映
第39回モントリオール世界映画祭正式上映

ニューヨークとアフリカを舞台に、日本人監督が描く“移民”の物語。

本作は内戦の傷痕が色濃く残るリベリアで、政府公認の映画組合と共に制作された初めての映画である。後半には移民の街・NYに舞台を移し、アメリカで生きるアフリカ系移民の日常が鮮烈に描かれる。主人公・シスコを演じるは、自身もゴム農園で働いた経験のあるリベリア人のビショップ・ブレイ。映画初出演ながら堂々たる演技で、リベリアとNYで揺れる男の感情を見事に体現した。また日本でも根強い人気を誇る元バトルスのタイヨンダイ・ブラクストンが音楽を担当し、映画を引き立たせている。

監督はNYを拠点に活動している福永壮志。本作が長編デビュー作ながらその手腕が認められ、ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品された。撮影の村上涼もまたNYを拠点に世界での活躍を期待された逸材だったが、リベリアでの撮影中にマラリアにかかり、悔しくも33歳という若さでこの世を去った。

STORY

リベリア共和国のゴム農園で働くシスコは過酷な労働の中で家族を養っていた。仲間たちと共に労働環境の改善に立ち上がるが、状況は変わらない。そんな時シスコは従兄弟のマーヴィンからニューヨークでの生活のことを聞き、より良い生活のために愛する家族の元を離れ、自由の国アメリカへ単身で渡ることを決意する。NYのリベリア人コミュニティに身を置き、タクシードライバーとして働き出したシスコ。移民の現実を目の当たりにしながらも、都会の喧噪や多種多様な人々が住むこの地に少しずつ順応していく。しかし、元兵士のジェイコブとの予期せぬ再会により、リベリアでの忌々しい過去がシスコに蘇ってくるのだった…。

CAST

ビショップ・ブレイ/ゼノビア・テイラー/デューク・マーフィー・デニス/ロドニー・ロジャース・べックレー/ディヴィッド・ロバーツ/シェリー・モラド

STAFF

監督:福永壮志 撮影:村上涼/オーウェン・ドノバン 音楽:タイヨンダイ・ブラクストン (ex.BATTLES) 脚本:福永壮志/ドナリ・ブラクストン

RELEASE
  • <発売日>2018年8月2日(木)
  • <製作年度>2015年
  • <製作国>米国
  • <原題>Out of my hand
  • <DVD仕様>カラー/本編:88分+特典映像:約27分(予定)/ビスタ/音声:リベリア語・英語/字幕:1.日本語 2.英語(一部)/ドルビーデジタル5.1ch/片面1層
  • <特典映像>短編ドキュメンタリー『ノーツ・フロム・リベリア』、劇場予告編
  • <品番>OED-10486
  • <価格>3,800円(税抜)
  • <発売元>ニコニコフィルム
  • <販売元>オデッサ・エンタテインメント