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イタリア文学界の巨匠チェーザレ・パヴェーゼの同名小説をラウラ・ルケッティ監督が現代的な感性で映画化。青春の輝きと残酷さを描き、第77回ロカルノ国際映画祭や「イタリア映画祭2024」でも上映され、観客を魅了した。ジーニア役には、『墓泥棒と失われた女神』(24)などアリーチェ・ロルヴァケル作品常連の実力派イーレ・ヴィアネッロ。アメーリア役には、モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルを両親に持ち、ディオールのアンバサダーも務める世界が注目する新星ディーヴァ・カッセルが抜擢。本作でスクリーンデビューを果たす。戦争の影が静かに迫る中、対照的な2人を通して、少女が少しずつ大人になっていく過程が、繊細に映し出される。文学、アート、ファッションが交差する不朽の名作が映画で蘇る。
1938年、トリノでお針子として洋裁店で働く16歳の少女ジーニアは、画家のモデルとして生計を立てる3つ年上の美しく自由なアメーリアと出会う。アメーリアによって芸術家たちが集う新しい世界への扉を開かれ、ジーニアは大人の階段を上り始める。思春期真っただ中のジーニアと、既に自立した女性としてたくましく生きるアメーリアの2人が、互いの姿に自分の未来/過去を映しながら、徐々に惹かれ合っていくー
イーレ・ヴィアネッロ ディーヴァ・カッセル
監督・脚本:ラウラ・ルケッティ 原作:『美しい夏』 チェーザレ・パヴェーゼ作 河島英昭訳(岩波書店)