©PAPRIKA FILMS / KOBALANN PRODUCTIONS / ARTE FRANCE CINEMA / LE BUREAU - 2021
2021年カンヌ国際映画祭にてプレミア上映、ゴールデン・アイ賞にノミネートされるや各国映画祭にて観客を湧かせ受賞を積み重ね、翌年のセザール賞で見事最優秀作品賞を受賞、フランス国内外から賞賛され脚光を浴びた秀逸作品。厳しくも美しい自然とそこに生きる野生動物の姿、地球上に生きる生物としての人間の意味を問う恒久的なテーマが人々の感銘を呼び起こす。その評価は衰えを知らず今も世界各国で上映が続けられており、2023年オーストラリア映画批評家協会賞において最優秀ドキュメンタリー作品賞ノミネートを果たした。
この壮大かつ繊細な作品を彩る音楽を手掛けたのは、世界中で熱狂的な人気を誇るシンガー・ソングライターのニック・ケイヴ、そして彼と長年タッグを組むウォーレン・エリス。当初の予定にはなかったものの、本作に魅了された二人は自ら望んで全編にわたりオリジナル・スコアを手掛けた。ニックが唄う主題歌「We Are Not Alone」をはじめ、映画の世界観に相応しい心に残る美しい楽曲はオリジナル・サウンドトラックとして日本をはじめ各国でリリースされ大きな話題となっている。
Blu-rayには50分を超える特典映像も同時収録。観る者を魅了するチベット高地の美しい自然風景と、ユキヒョウをはじめ様々な野生動物たちの逞しく生きる姿、また撮影時のメイキング映像に加え、主題歌『We Are Not Alone』のフル尺PVなど見応え十分。ヴァンサン・ミュニエ氏とシルヴァン・テッソン氏、マリー・アミゲ監督のインタビューを掲載したオールカラー特製ブックレットにはヴァンサン氏が撮影した動物写真を惜しみなく掲載している。
チベット高原の高地。この人跡未踏の谷あいに、野生動物にとって地球上最後の楽園が存在する――。世界で名だたる野生動物写真家のヴァンサン・ミュニエと、フランスを代表する作家で地理学者のシルヴァン・テッソンが、地球上で最も手つかずの野生動物保護区であるチベット高原を横断する旅程を綴ったドキュメンタリー。幻と言われるユキヒョウを探す二人の前には数々の希少動物たちが現れ、過酷な環境の中で生きる日常の姿を見せてくれる。あらゆる種の生命を包括して育む地球、自然と共存する動物たち。その中で私たち人間の役割とは。シルヴァンが綴る胸打つ言葉の数々を、ヴァンサンが撮る動物たちの愛らしくも逞しい表情と雄大で美しい自然風景で彩った感動作。
ヴァンサン・ミュニエ(野生動物写真家)/シルヴァン・テッソン(作家)
監督:マリー・アミゲ、ヴァンサン・ミュニエ 音楽:ニック・ケイヴ&ウォーレン・エリス