©川端康成記念會/古都プロジェクト
映画『古都』は、原作・川端康成の長編小説『古都』のその後、大人になった主人公たちの物語。主演は、松雪泰子。京都の町で伝統の継承に生涯を捧げる呉服屋の姉・佐田千重子と京都伝統の北山杉の里で働く双子の妹・中田苗子を一人二役で演じる。
また呉服屋の千重子の娘・佐田舞役に橋本愛。材木屋の苗子の娘・中田結衣役に成海璃子。その他、伊原剛志、奥田瑛二ら実力派俳優が脇を固める。監督は、ハリウッドで8年映画作りを学んだ経歴を持つYuki Saito。また、本作の舞台である四季折々の京都、更に着物、茶道、華道、書道、日本舞踏、そして禅の世界などがオール京都ロケの全面協力によって緻密で美しく、荘厳に描かれる。
京都室町に先祖代々続く佐田呉服店。店を継いだ日から20年、佐田千重子(松雪泰子)は、室町に生まれた宿命を娘の舞(橋本愛)に背負わせていいものか葛藤していた。大学生の舞は、就職すべきか、店を継ぐべきなのか迷っていた。一方、北山杉の里で林業を営む千重子の生き別れた双子の妹・中田苗子(松雪/二役)は、深刻な経営悪化に陥っていた。苗子の娘の結衣(成海璃子)は絵画を勉強するためパリに留学していたが、何を描きたいのかを見失い悩める日々を送っていた。それを感じとった苗子は結衣に会う為にパリ行きを決意する。舞も書道の先生がパリで開く個展へ同行する為にパリに向かう。母から娘へ受け継がれる伝統。京都の伝統に生きる家族の人生が今、交差しようとしていた―。
松雪泰子(一人二役) 橋本愛 成海璃子
蒼れいな 蒼あんな 葉山奨之 栗塚旭 迫田孝也 / 伊原剛志 奥田瑛二
監督:Yuki Saito 脚本:眞武泰徳 / 梶本惠美 / Yuki Saito
原作:川端康成『古都』(新潮文庫刊)
エンディング曲:「糸」新山詩織(作詞・作曲:中島みゆき 編曲:笹路正徳)