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フランスで100万人の動員を記録!フランスで最高の栄誉とされるセザール賞で最優秀作品賞をはじめ7部門を独占し、アカデミー賞外国映画賞にもノミネートされた本作は、実際に起きたイスラム過激派による若い事実婚カップルの投石公開処刑事件に触発された、アブデラマン・シサコ監督により製作が進められた。シサコ監督は、イデオロギーや宗教的対立によって生じる災厄と過酷な現実を怜悧にみつめながら、人間が抱えている普遍的な宿命の悲劇を、時には詩的に、時には抽象的に、時には荒々しいリアリズムで炙り出した。世界の変容と人間のエゴを、少女の目を通して壮大な自然のなかで描いた傑作がついに誕生した!
西アフリカ、マリ共和国のティンブクトゥ。この世界遺産にも登録された美しい古都からほど近いニジェール川のほとりの砂丘地帯で、少女トヤは、父キダン、母のサティマ、牛飼いの孤児イサンとつつましくも幸せな生活を送っていた。しかし街はいつしかイスラム過激派のジハーディスト(聖戦戦士)に占拠され様相を変えてしまう。兵士たちが作り上げた法によって、歌や笑い声、そしてサッカーでさえも違法となり、住民たちは恐怖に支配されていく……。世界遺産にも登録されている古都ティンブクトゥの美しい砂の街を舞台に、愛と憎しみを通して、人間の「赦し」とは何かを描いた壮大な叙事詩。少女トヤは何を見たのか?そして何を決意したのか?
イブラヒム・アメド・アカ・ピノ、アベル・ジャフリ(『パッション』)、トゥルゥ・キキ、ファトウマタ・ディアワラ、イチェム・ヤクビ(『預言者』『ミュンヘン』)
監督:アブデラマン・シサコ/脚本:アブデラマン・シサコ、ケッセン・タール/撮影:ソフィアーヌ・エル・ファ二