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1982年に作家性と娯楽性を両立した映画製作の拠点として長谷川和彦を中心に石井聰亙(現・岳龍)、井筒和幸、池田敏春、大森一樹、黒沢清、相米慎二、高橋伴明、根岸吉太郎の9名で設立され、後に伝説となった映画制作会社“ディレクターズ・カンパニー”後期の作品。本作を監督したのは、「スパイの妻 劇場版」でベネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した黒沢清。ジャンル系作品としては「スウィートホーム」「危ない話 夢幻物語(第2話)」に続いて監督したカルト的人気を誇るJホラーの傑作。現在高い評価を受けている監督達(佐々木浩久、青山真治、井口奈己、篠崎誠)もスタッフに名を連ねている。凶暴で謎めいた警備員を怪演したのは、今や各方面で大活躍している松重豊。無表情なサイコパスモンスター・富士丸は圧倒的な存在感を放っている。2018年に急逝した名優・大杉漣も出演しており、松重豊と大杉漣はこれが初共演となっている。他にも長谷川初範、内藤剛志などが若々しくも個性的なキャストが脇を固めている。オリジナルネガから修復し、根岸憲一(撮影)監修の元で完成した、HDデジタルリマスター版でリリース!
バブル景気で急成長を遂げる総合商社に二人の新人がやってきた。ひとりは絵画取引を担当する秋子(久野真紀子/現 クノ真季子)。そしてもうひとりは巨体の警備員・富士丸(松重豊)。元力士の富士丸は兄弟子とその愛人を殺害。しかし精神鑑定の結果無罪宣告されていた要注意人物だった。秋子が慣れない仕事に追われる日々の中,警備室では目を覆うばかりの惨劇が始まっていた。恐怖の一夜を支配する警備員の影が迫る!
松重豊 久野真紀子 大杉漣 諏訪太郎 由良宣子 内藤剛志 大寶智子 洞口依子 岡村洋一 下元史郎 田辺博之 長谷川初範
監督:黒沢清/製作:林俊安/プロデューサー:宮坂進・生駒隆始/脚本:富岡邦彦・黒沢清/撮影:根岸憲一/照明:須永裕之/録音:鈴木昭彦/美術:清水剛/編集:神谷信武/音楽プロデュース:岸野雄一/助監督:佐々木浩久/演出助手:青山真治・小川智子/制作担当:小宮義宏