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お互いに本音を言う事のできない親子の心を開かせたのはレザークラフトだった―。いつまでも大人になり切れない母親としっかり者の高校生の娘。しかし、娘の卒業と共に素直になれない親子にも人生の選択の時期が迫ってくる…。現在、ブームのレザークラフトをモチーフにした母と娘のハートフルな家族の物語!
シングルマザーの母・麻子を各映画賞独占の「桜の園」(1990/中原俊監督)主演の中島ひろ子が好演。その娘・真友に新人・南乃彩希、別れた夫・隆弘には「木更津キャッツアイ」「アイアムアヒーロー」などの岡田義徳を配し、霧島れいか、仁科貴などが脇を固める。監督は本作が劇場用映画デビューとなる新鋭・長尾元。心温まる今どきの母娘の物語「いつかのふたり」が誕生した!
シングルマザーの木嶋麻子(中島ひろ子)は大阪に部屋を探しに行く娘の真友(南乃彩希)と付き添いの別れた夫・隆弘(岡田義徳)を見送る。真友は来年の3月に小説家に弟子入りするため、家を出る予定なのだ。その帰り道で、ふと見かけた手芸用品店のレザークラフトに心魅かれた麻子は作品作りにのめり込んでいく。母娘ともに作品を作り、充実した日々を送るが二人にはちょっとしたわだかまりがあった。麻子は真友に「自分が大阪に着いていきたい」と言えず、真友は真友で「麻子に大阪についてきてくれ」と言えなかった。そんな中、麻子は手芸イベントのワークショップで出会ったレザークラフト作家・鈴木さえ子(霧島れいか)に憧れ、教室やイベントに通いつめる。関係が深まるごとに、さえ子と息子の光男(石川樹)の関係の悪さにに気付く麻子と真友だったが、裏を返せばそれは自分たち親子にも似ていた。麻子はさえ子に、真友は光男に自分自身の悩みを打ち明けたりするのだった。勿論、相変わらず面と向かうと素直になれない二人だったが、真友は親子関係を少しでも修復しようと隆弘とともに3人で家族旅行に行く事を提案する…。
中島ひろ子/南乃彩希 石川樹 真下玲奈 鈴木ヨシエ 長尾元 吉本ひなた 仁科貴 田中隆三/霧島れいか 岡田義徳
脚本・監督:長尾元/プロデューサー:棚橋公子/協力プロデューサー:田中じゅうこう/撮影:白岩義行/録音:有国浩/スタイリスト:中田麻末/ヘアメイク:風間啓子/制作:関口優介/助監督:伊藤和馬/音楽:伊東ミキオ/編集:澤井祐美