『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』で、カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。続く『きっと ここが帰る場所』も高く評価され、今、世界が最も注目する監督、パオロ・ソレンティーノ。彼が卓越した美学と深い感動で描き上げた巨大な映像モニュメントである本作は、アカデミー賞最優秀外国語映画賞に輝き、各国の主要映画賞も総なめにした。主演は数多くの演技賞に輝く名優トニ・セルヴィッロ。カルロ・ヴェルドーネ、サブリナ・フェリッリといったイタリアの人気俳優が数多く出演し、フランスの女優ファニー・アルダン、イタリアの歌手アントネッロ・ヴェンディッティなどのセレブ達が本人として顔を見せている。
ローマ ― 歴史的な建造物や美術品、最先端のファッションや現代アートが混在する永遠の都。ジャーナリストのジェップは俳優、アーティスト、実業家、貴族、モデルなどが集うローマの華やかなセレブコミュニティの中でも、ちょっとした有名人だ。彼は初老に差し掛かった今でも、毎夜、華やかなレセプションやパーティーを渡り歩く日々を過ごしていたが、内心では仲間たちの空虚な乱痴気騒ぎに飽き飽きしているのだった。そんなある日、彼の元に忘れられない初恋の女性の訃報が届き、これをきっかけに長い間中断していた作家活動を再開しようと決意する。 すべてを得ながらも、埋められない孤独と虚しさを抱えた美の探究者が、人生の旅の黄昏に追い求め、悟った境地とは…?
トニ・セルヴィッロ(『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』『眠れる美女 』)
カルロ・ヴェルドーネ(『イタリア的、恋愛マニュアル』)
サブリナ・フェリッリ(『アメリカから来た男 』)
ファニー・アルダン(『8人の女たち』『永遠のマリア・カラス』)
監督・脚本:パオロ・ソレンティーノ(『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』『きっと ここが帰る場所』)