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長編デビュー作『狂った触覚(激愛!ロリータ密猟)』(85)から一貫してタガの外れた暴力とフェティシズム、鮮血と愛液の洪水をスクリーンに叩きつけてきた鬼才・佐藤寿保監督が、初期作品からライフワークとして追い続ける“視線の暴力”。その根源である“眼球”を主題に、ドグラ・マグラ真っ青の発狂必至・戦慄の日米合作ビザール・シネマを産み落とした!『秘蜜の花園(ロリータ・バイブ責め)』(87)、『オスティア~月蝕映画館~(狂った舞踏会)』(89)、『視線上のアリア(浮気妻 恥辱責め)』(92)など、禁断の映像群を生み出し続けてきた鬼才・佐藤寿保×カルト脚本家・夢野史郎。これは10年という長い沈黙を経て辿り着いたタッグの、予測不能な官能の極北!精神崩壊をも辞さぬ体当たりの狂演でヒロイン・城所麻耶を体現したのは、ミュージカル界出身で映画初主演の万里紗。ボディラインを強調したセクシーなレザースーツを身に纏い、一眼レフカメラを片手に息を荒げながら眼球を激写する一方で、肉感的な裸体を惜しげもなく披露する。さらに佐藤寿保監督作『華魂』(13)主演の桜木梨奈、映画・テレビ・舞台で名バイプレイヤーとして鳴らす中野剛、パリ人肉事件で“人類のタブー”に波紋を投げかけた佐川一政、そして2023年7月に惜しくもこの世を去った「頭脳警察」のボーカル・PANTAなど、個性派の面々が独特の存在感を示している。
“生き別れた眼球”を探すため、カメラ片手に魔都TOKYOを彷徨う麻耶。浮遊するがごとく眼球を求め続ける麻耶の姿を記録する脳外科医と、麻耶の眼球を狙う黒ずくめの怪しい眼球コレクター。三人が一つの線として結ばれた時、血の惨劇が幕を開ける…。愛液と鮮血をまき散らしながら迷いもがく麻耶が、己の網膜に焼き付けたものとは一体何だったのか!?
万里紗 桜木梨奈 中野剛 PANTA 小林竜樹 佐川一政 シャイリー波輝 川瀬陽太 和女
監督:佐藤寿保 脚本:夢野史郎 撮影:御木茂則 照明:松隈信一 録音:植田中 美術:林千奈 音楽:田所大輔/田辺裕己彦 編集:鵜飼邦彦 音響効果:丹雄二 カラーグレーディング:広瀬亮一 衣装:小海綾美 ヘアメイク:ビューティ★佐口 特殊造形:百武朋 ラインプロデューサー:金森保 プロデューサー:ヴェレナ・パラヴェル/ルーシァン・キャスティーヌ=テイラー/坂口一直 制作プロダクション:キリシマ1945 製作:アレット・トン・シネマ/スタンス・カンパニー