©浄土真宗本願寺派(西本願寺) 青空映画舎
日本で唯一の地上戦が行われた沖縄。その凄惨な戦闘をほとんどの日本人が知ることなく、77年の年月が経とうとしている。本土への疎開のため多くの子供達が乗った対馬丸がアメリカの潜水艦によって撃沈され1482人が死亡。嘉数高地の戦いでは多くの日本兵、そしてアメリカ兵が戦死。陸軍司令部のあった首里城の攻防。さらには渡嘉敷島で起こった集団強制死。そして摩文仁の丘での牛島司令官の自決。だが、戦闘はそこで終わっていない・・・。戦死者20万656人。県民だけを計算すると、当時の人口の4人に1人が死亡したことになる。そんな戦闘はどのようにして始まったのか?住民が見つめたものとは何だったのか?その歴史の記憶を克明に描く。沖縄戦体験者12人の証言と専門家8人による解説、そして米軍が撮影した記録映像を駆使して紹介。監督は原発事故の悲劇を描いた劇映画「朝日のあたる家」(山本太郎出演)で話題となった太田隆文監督。原発事故に続き、今回は沖縄戦をドキュメンタリーで描く。ナレーションを務めたのは、2022年の3月14日に肺炎で急逝した名優・宝田明。戦後満州で11歳まで過ごし、自身もソ連兵の銃弾で瀕死の重傷を負った経験のある宝田の、反戦への思いがこもったナレーションが観る者の胸に迫る―。
【 証言者 】上江洲安昌 知花治雄 上原美智子 照屋勉 長浜ヨシ 川満彰 比嘉キヨ 佐喜眞道夫 真栄田悦子 座間味昌茂 松田敬子 島袋安子 山内フジ 瑞慶覧長方 平良啓子 吉浜忍 平良次子 吉川嘉勝 知花昌一 大城貴代子 他 声の出演:栩野幸知 嵯峨崇司 水津亜子 ナレーション:宝田明 斉藤とも子
監督:太田隆文 撮影:三本木久城/吉田良介 音楽:サウンドキッズ 題字:大石千世 制作:青空映画舎 配給・宣伝:渋谷プロダクション 製作:浄土真宗本願寺派(西本願寺)