©2018「あの日のオルガン」製作委員会
太平洋戦争末期、20代を中心とした若手保母たちが、子どものいのちを守るため、53人の園児を連れ、まだ誰もやったことのなかった集団疎開を敢行したいわゆる「疎開保育園」の事実はあまり知られていない。これは、幾多の困難を乗り越え、託されたいのちを守りぬこうとするヒロインたちの奮闘を描いた真実の物語。大切ないのちを未来へつなぐことを願い、毎日を必死で戦った保母たち。強い信念で時代を切り拓いていった彼女たちの生き様は、時を越えて今を生きる我々を魅了し、大きな勇気と希望を与えてくれる。
保母たちのリーダーで責任感の強い板倉楓役には、幅広いジャンルの作品で目覚ましい活躍を続ける、戸田恵梨香。そしてもう一人の主役、保母の野々宮光枝役には、女優そして歌手としても活動の幅を広げる大原櫻子。また保母役として、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵といった、今後の映画界を牽引する期待の新鋭女優たちが共演。脇を固めるのは、橋爪功や松金よね子、夏川結衣、田畑智子、林家正蔵らの実力派キャスト陣。老若男女世代を超えた最高のキャストが集結し、感動の物語を紡ぎだしている。
メガホンをとったのは 『ひまわりと子犬の7日間』の監督であり、長年山田洋次監督との共同脚本、助監督を務めてきた平松恵美子。山田洋次と共同脚本の『家族はつらいよ2』では日本アカデミー賞優秀脚本賞に輝いている。また同作で優秀撮影賞の近森眞史、優秀美術賞の小林久之、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で優秀音楽賞の村松崇継、『関ヶ原』で最優秀照明賞を受賞した宮西孝明をはじめとする、日本映画界を代表する豪華スタッフが本作を支えている!
太平洋戦争末期の1944年、戸越保育所の主任保母・板倉楓は、園児たちを空襲から守るため、東京から遠く離れた疎開先を模索していた。最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、日々激しくなる戦火に、せめて子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で保母たちに我が子を託す。ところが、ようやく見つかった埼玉の受け入れ先は、雨戸もないボロボロの荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、懸命に子どもたちと向き合い、みっちゃん先生はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わり家族で過ごせる日を夢見て…。そんな願いをよそに1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京を襲来。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―。
戸田恵梨香「スカーレット」『劇場版コードブルー』 大原櫻子「水球ヤンキース」『カノジョは嘘を愛しすぎてる』佐久間由衣 三浦透子 堀田真由 福地桃子 白石糸 奥村佳恵 萩原利久 山中崇 田畑智子 陽月華 松金よね子 林家正蔵 夏川結衣 田中直樹 橋爪功
監督·脚本:平松恵美子/原作:久保つぎこ『あの日のオルガン 疎開保育園物語』(朝日新聞出版) 主題歌:アン·サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス·ジャズ)/エグゼクティブプロデューサー:李鳳宇/プロデューサー:三宅はるえ/企画:鳥居明夫 李鳳宇/撮影:近森眞史/照明:宮西孝明/美術:小林久之/録音:西山徹/編集:小堀由起子/製作:「あの日のオルガン」製作委員会(マンシーズエンターテインメント、ジャパン・スローシネマ・ネットワーク、シネマとうほく、中央映画貿易、朝日新聞社、インジェスター)