©2019 映画「風たちの午後デジタルリマスター版」製作委員会
2013年にカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得した映画『アデル、ブルーは熱い色』、2015年の話題映画『キャロル』、そして2018年、世界中でスマッシュ・ヒットを記録した映画『君の名前で僕を呼んで』など、昨今ではLGBTを題材にした作品が日本国内でも若い世代を中心に注目を集めている。今から遡ること40年、当時日本はおろか世界でも恋愛の形が閉鎖的であったこの時代に、20代になったばかりの青年・矢崎仁司はテーマや題材を特別に意識することなく、自由な発想で映画『風たちの午後』を仲間たちと撮りあげた。「女の子が女の子を好きになる」というセンセーショナルな作品が日本から生まれたことは世界中に衝撃を与え、ヨコハマ映画祭自主製作映画賞に輝き、エジンバラ国際映画祭、モントリオール世界映画祭などいくつもの海外の映画祭を駆け巡る。しかし、そのデビュー作も音楽の著作権問題で上映ができず、長い間封印されてしまう―。今般、国内外からの熱いオファーとファンの支援を受け、デジタルリマスター版『風たちの午後』として奇跡の修復が実現!伝説の映画が40年の時を経て美しく蘇った!
美津の誕生日。夏子はお揃いの乙女座のネックレスとバラの花を買って来る。しかしアパートの窓には白いハンカチ。それは美津の恋人・英男が来ている合図だった。ひそかに美津を愛してしまった夏子。彼女を独り占めしようと思うがゆえに英男に近づく夏子は・・・
綾せつこ、伊藤奈穂美、阿竹真理、杉田陽志
監督:矢崎仁司/脚本:長崎俊一、矢崎仁司/企画:三谷一夫/プロデューサー:平沢克祥、長岐真裕/撮影:石井勲、小松原淳/録音:鈴木昭彦、吉方淳二/編集:中島吾郎、石沢清美、目見田健/音楽:信田和雄、阿部雅志、内田龍男、矢野博司、BOOZY/制作:追分史朗、長崎俊一