©「ミセス インガを知っていますか」製作委員会
渡邊さんは、2009年夏、子宮頸がんを発症、余命を宣告される。病気と闘いながら、検診の大切さと生きることの素晴らしさを伝えたいと、娘に手記を綴る。その思いをかたちにするべく映画化に奔走するも、クランクイン直前、彼女は息を引き取った。引き継がれた渡邊さんのメッセージが、すべての人の心を強く揺さぶる。主演は女優、タレント、ランナーなど多彩に活躍する安田美沙子。結婚式を間近に控え幸福の絶頂にいる中、子宮頸がんを発症し、絶望の淵に追いやられていく演技は、彼女のピュアな持ち味と相まって、本作の問題性を一層際立たせている。そしてラジオを通じてたまきと心を通わせようとするDJ・マユミに、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など、数々の映画賞を受賞している演技派・室井滋。さらに夫役にD2の山口賢貴のほか、国広富之、筒井真理子、岡本富士太、榊英雄、大西結花、風祭ゆきらベテランが結集し、〈愛といのち〉の物語を支えている!
32歳のたまきは、人生の最後に大好きなFM放送局のDJマユミの番組に電話をかけることにした。マユミは、長年のDJ経験の勘で、彼女が自殺を考えていることを察知。番組内容そっちのけで思いとどまるように説得を開始、やがて彼女が子宮頸がん患者であること、「子宮頸がん=遊びすぎの病気」という偏見から夫から避けられ、職場も退職に追い込まれていたことがわかる。マユミが絶望の淵から彼女を救うためにしたこと……それは、多くの患者からの励ましの声を聞かせることだった。彼女たちの熱い応援のメッセージは届くのだろうか……。
安田美沙子 室井滋
山口賢貴/国広富之・筒井真理子・榊英雄/小林さり・高橋卓郎・梅舟惟永・日野陽仁
中野良子/風祭ゆき・大西結花/岡本富士太・大和田伸也
監督:蛯原やすゆき 脚本:南木顕生 企画:渡邊眞弓 プロデューサー:小池和洋/榊田茂樹/岩本光弘 音楽:mojin 撮影監督:下元哲 美術:高橋努
録音:高島良太 編集:有馬顕 助監督:松本動 ポストプロダクション・プロデューサー:金子尚樹 医療監修:宮城悦子(横浜市立大学医学部 教授)
制作・配給:リトルバード 制作協力:フィルム・クラフト 製作:「ミセス インガを知っていますか」製作委員会