蝶の渡り

蝶の渡り

風はまだ吹いている

2025年1月24日より新宿武蔵野館/UPLINK吉祥寺ほか
全国劇場公開作品
トリビシ国際映画祭オープニング作品
金のプロメテウス賞(映画への貢献に対して)

★ジョージア映画初のカンヌ映画祭受賞&アカデミー賞ノミネートに輝く女性監督ナナ・ジョルジャゼ集大成的な傑作

ソ連からの独立が近づき、希望に満ちた<どんちゃん騒ぎ>で新年を迎える若者たち。しかし、独立はしたものの、喜びは、戦争ですぐに消えてしまう……そして27年後。彼らの姿ときたら!!笑いあふれるドタバタ的展開を交えながらも、未来に行き詰まり、生き抜くために「渡り」をするジョージア人の姿を蝶に託して。戦争の痛みやディアスポラ(民族離散)の悲しみをも、ジョージア独特の「陽気な悲劇性」で描ききる。監督はナナ・ジョルジャゼ。2022年に日本公開されたラナ・ゴゴベリゼ監督の『金の糸』の主演で知られるナナ・ジョルジャゼだが、本来は映画監督。1986年の『ロビンソナーダ 私の英国人の祖父』がジョージア初のカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督)賞を受賞し、1996年の『シェフ・イン・ラブ』もジョージア初の米アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。現在に至るまで、数々の国際共同作、国際映画祭受賞作で高く評価され、世界三大映画祭はじめ100以上もの国際映画祭で審査員も務めている、まさに“映画の王国”ジョージアを代表する監督である。映画の中で、主人公画家コスタの半地下の部屋に飾られた数々の絵画は、無造作に置かれているが、イラクリ・スティゼやメラブ・アブラミシュヴィリら美術館に展示される著名な画家の作品ばかり。また音楽のダト・エヴゲニゼの曲を、ギヤ・カンチェリの名を冠したトビリシ青年オーケストラ(主席指揮者がミリアン・フフナイシュヴィリ)が演奏しているのも聴きどころだ。

STORY

ジョージア。1991年。ソ連からの独立が近づき、希望に満ちた<どんちゃん騒ぎ>で新年を迎える若者たち。しかし、その夢は叶ったものの、喜びは、新たな戦争ですぐに消えてしまう……そして、27年後。画家コスタは、祖父母の代からの古びた家の半地下に暮らしている。そこに集まるのは、かつての芸術家仲間たち。そこに、コスタの昔の恋人ニナが戻ってきて、コスタの絵を買いにきたアメリカ人コレクターが、なんと彼女に一目惚れ!さぁ、どうなる!?

CAST

ラティ・エラゼ タマル・タバタゼ ナティア・ニコライシュヴィリ

STAFF

監督・脚本 ナナ・ジョルジャゼ 『ロビンソナーダ 私の英国人の祖父』『シェフ・イン・ラブ』『シビラの悪戯』

RELEASE
  • <発売日>2025年12月3日(水)
  • <原題>პეპლების იძულებითი მიგრაცია
  • <英題>Forced Migration of Butterflies
  • <製作年度>2023年
  • <製作国>ジョージア
  • <DVD仕様>カラー/本編89分/シネスコ(2.35:1)/ドルビーデジタル2chステレオ/ジョージア語、英語、イタリア語/日本語字幕/片面1層
  • <特典映像>劇場予告編
  • <品番>OED-11134
  • <価格>4,000円(税抜)
  • <発売元>ムヴィオラ
  • <販売元>オデッサ・エンタテインメント